時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

危機を深める橋下市長の暴走

 日本国の経済や国民生活への悪影響を挙げて、原発再稼働の必要性を説明すると、必ずと言ってよいほど、それは、再稼働を迫る”脅し”であるとする反論が返ってきます。しかしながら、本当に、”脅し”なのでしょうか。

 関西電力では、夏場に向けて、節電計画を作成中と報じられています。反・脱原発派からみますと、こうした準備もまた、”脅し”なのでしょう。しかしながら、関西電力が、原発に発電量のおよそ50%を依存してきた事情を考えますと、関西一円の電力不足は、単なる”脅し”とは思えません。こうした危機にも拘わらず、橋下市長は、関電が値上げを要請してきたら、徹底的に電力会社に介入して、改革を迫ると断言しております。まるで、危機が深まる時こそチャンスと言わんばかりに・・・。

 危機をチャンスに変えることは、政治家の能力ではありますが、それは、橋下市長個人、および、そのバックにとってのチャンスでしかなく、一般の国民にとりましては、危機のさらなる悪化を意味します。いい加減に、市長権力を振りかざした暴走は、止めていただきたいと思うのです。

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