時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

反・脱原発に肩入れするNHKのニュースウォッチ9

 放送法では、放送局には不偏不党性が求められており、”意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること”と記されております。NHKについては、以前から偏向放送が問題視されてきましたが、最近の反・脱原発への肩入れは、放送法違反のレベルに達しています。

 特に、夜の9時に放送されるニュースウォッチ9では、あからさまな電波を介した国民の世論誘導が続いています。キャスターが、明確に、反・脱原発の見解を述べ、”私たちは…”という言葉を使い、国民に賛同や協力を求める場面が多いのです。男女二人のキャスターを配置するならば、両キャスターが、賛成派と反対派のそれぞれの意見を紹介した方が、不偏不党の原則には合致しています。視聴者の多くが、国民多数が、反・脱原発派であると錯覚するような演出は、世論誘導以外の何ものでもありません。また、原発問題が、政治化するほどに、公共放送としての政治的な中立性も損なうことになります。

 反・脱原発のマイナス影響は甚大であり、この側面には目を瞑らせようとする放送は、国民に対して事実を隠すようなものです。NHKは、放送法の基本に戻るべきではないかと思うのです。

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