時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

反脱原発派の理不尽な電力会社への要求

 大飯原原発を再稼働をめぐっては、地元では賛成派が多数を占めるものの、橋下大阪市長をはじめ、周辺自治体の長達からは反対の声が上がっているようです。夏季の電力供給不足について、根拠が曖昧であることを挙げて、より確かな根拠を示すよう求めていますが、この要求、理不尽ではないかと思うのです。

 何故ならば、電力の供給不足を100%確実に示す事実、それは、停電の発生に他ならないからです。電力供給量に不足が生じるか、否かは、今夏の気温や企業、家庭での電力使用量、代替火力の故障の有無…といった、不確実性の高い要素によって決まります。つまり、電力会社が、予め、100%確実な予想を提示することは不可能なのです。電力会社ができることは、できる限り供給量を増やして、停電の発生確率を下げるしかありません。

 実際に停電が起きた場合、反対していた地方自治体の長の方々は、責任をとる覚悟はあるのでしょうか。突然の停電ともなりますと、経済的な損失は測りしれません。反対一辺倒ではなく、電力会社の苦しい立場をも理解し、企業や国民に損害を与えない道を探るべきなのではないでしょうか。

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