時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

関西を救ったのは福井県

 大飯原原発の再稼働問題をめぐっては、反対陣営を張った関西広域連合原発の立地県である福井県との間に、感情的な対立が生じたと報じられています。しかしながら、現実を直視しますと、関西を救ったのは、福井県なのではないかと思うのです。

 もし、関西広域連合が言い張ったように、大飯原原発が再稼働されなかったとしましたら、この夏、関西一円は、大変な事態に見舞われることになったのではないでしょうか。強固な反対論者であった橋下大阪市長が、再稼働容認に傾かざるを得なかったのも、計画停電や突然の停電が発生した場合の損害の甚大さに気付いたからなそうです。大飯町から離れた周辺地域や都市部の住民の中には、福井県に対して批判的な意見もあるようですが、大局から見ますと、最悪の事態を避けることができたのは、福井県のお陰なのです。

 大飯原原発の再稼働だけでは、電力供給不安は完全には解消されないそうですが、ひとまずは、夏を乗り切る状況が整ったことに対しては、福井県に感謝すべきなのではないかと思うのです。素直に感謝の気持ちを表すことができれば、それは、関西と福井県との間のわだかまりを解くことにも繋がるのではないでしょうか。

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