時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

沖縄県民に知ってほしい戦艦大和沖縄戦特攻

 昨日は、日米開戦の日であったためか、NHKでは、戦艦大和沖縄戦特攻について、特別番組を放送していました。NHKの思惑は掴みかねるのですが、沖縄県民の方々には、ぜひ、この事実を知っていただきたいと思うのです。

 当時、世界最大規模を誇った戦艦大和沖縄戦出陣については、当時から様々な議論があったそうです。何故ならば、それが、特攻出撃になることは、誰もが分かっていたからです。その判断については、今日でも評価は分かれるのでしょうが、いわば、玉砕を覚悟で沖縄戦への投入が決定されたのです。二度と故郷の地を踏むことなきことは、全乗員に伝えられており、決死の覚悟の兵員を載せた戦艦大和は、死地に赴きます。出航に際しては、港で女子学生達が見送りに並び、大和が沖縄を救うことを信じて、岸を離れ行く戦艦大和に手を振り続けたそうです。

 
 ”沖縄を救う”という使命を果たすことなく、戦艦大和は、米軍の飛行部隊の集中砲火を受け、空をも貫くような大爆発の後、波間に消えることになりました。二七〇〇名あまりの尊い命とともに。救助されて生還できたのは、二〇〇余名と言います。沖縄では、先の戦争では”捨て石にされた”とする見方もあるそうですが、沖縄戦では、戦艦大和のみならず、特攻隊の方々も戦死されております。敗色が濃くなる中、日本国は、沖縄防衛のために最後の力を振り絞って闘ったことを、心に留めおいていただきたいと思うのです。

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