時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

低い若者層の投票率

 報道によりますと、今回の衆議院選挙の投票率は、これまでのところ、前回を下回まわっているそうです。投票の締め切りまで、まだ時間が残されていますので、最終的な投票率は分かりませんが、特に、若者層の出足が悪いというのです。

 若者層の投票率が低いことに対して、ネット上では、反・脱原発派の人々から懸念の声が上がっているようです。マスコミの影響を受けやすく、社会人としての現実感覚に乏しい若い人ほど、反・脱原発を支持している信じているのでしょう。しかしながら、この分析は、必ずしも当たってはいないと思うのです。世論調査の中には、若者層ほど、原発支持が高いとする結果もありますし、実際に、反・脱原発の強行が雇用悪化に繋がり、卒業しても就職できなくなることを心配する声が少なくありません。ある意味、若かりし日に学生運動に参加したような団塊の世代の人々よりも、若者の方が、よほど、現実を見通しているのです。

 にも拘らず、若者層が投票所に向かわないとしますと、それは、政治に対する不信感が原因しているのかもしれません。政治家は、信じられないと…。選挙の結果を受けて発足する次期政権には、若者達の信頼を取り戻すべく、政治が国民のためにあることを、良き政策の実行を以って示していただきたいと思うのです。

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