時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

国政選挙に熱心な地方自治体の長達-地方重視派の地方軽視

 今回の衆議院選挙では、自らは立候補しないものの、橋下大阪市長や嘉田滋賀県知事が参戦し、第三極としての自党の勢力拡大を目指して声を張り上げておりました。その一方で、おひざ元の地方自治体の住民などからは、疑問の声も上がっているようです。

 両氏とも、自治体の長としての仕事を怠慢しているとして、住民監査請求がなされているとのことですが、真に、自らのが長を務める地方を第一に考えているならば、国政選挙に一役買うことはあり得ないのではないでしょうか。嘉田氏に至っては、大津市虐め事件を解決したとは言えず、市民の会を通じた加害者側との関係も疑惑として残されています。本気で地方の政治を良くしてゆこうとするならば、国政レベルの選挙に顔を出している暇はないはずなのです。大阪も滋賀も、取り組むべき問題は山積しているのですから。

 地方重視を訴えている自治体の長ほど、その実、地方軽視であることを、今回の選挙では、明らかにしてしまったのではないでしょうか。もしかしますと、地方政治は、国政への踏み台、あるいは、自分の縄張りとしてしか、捉えていないのかもしれません。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>