時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

”日本を取り戻す”-史上初のキャッチフレーズ

 本日、16日の選挙結果を受けて、第二次安倍政権が発足します。ところで、今回の衆議院選挙で自民党が”日本を取り戻す”というキャッチフレーズを掲げたことは、国家喪失の危機を訴えたことにおいて、日本の選挙史上、初めての出来事であったのではないかと思うのです。

 その背景には、目に余る民主党政権の中国韓国優先政策がありました。3年と4カ月の間、民主党政権は、中国と韓国への譲歩を繰り返し、日米同盟は土台から揺るぎ、両国の強硬姿勢を招きました。経済もまた、中韓有利の円高政策を是正しないばかりか、十八番の技術までも、横流ししようとしたのです。東日本大震災も、民主党政権にとりましては、日本国の経済を弱体化し、産業の空洞化を進める絶好のチャンスであったかもしれません。この結果、企業の多くが収益を減らすとともに、生活保護世帯の数も最多記録を更新し続けたのです。こうした状況を見せられたのでは、”民主党政権は、本当に自国の政府なのか”と疑う人々が増えたのも必然です。そして、選挙における自民党のキャッチフレーズは、不安を抱く国民の心を掴んだとも言えます。

 民主党政権の経験は、国民が選択を間違えると、選挙という合法的な手段を通して、自国が他国に乗っ取られる可能性があることを、国民に実感させることになりました。鳩山元首相の言葉は実現し、日本国は、日本人のものではなく、中国や韓国のものとなりそうになったのですから。そして、国家喪失の危機感と隣り合わせの選挙であったことは、日本政治が、新たな局面に直面していることの現れでもあると思うのです。

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