時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

アベノミクス反対論者はカンノミクスに戻りたい?

 先日、株価が大幅に下落したこともあって、マスコミでは、アベノミクスに対する冷ややかな論調も見られるようです。アベノミクスは、一時的な成功にすぎないとか、円安は日本経済にマイナスとか…。

 世論調査によれば、安倍政権と自民党は、若干、支持率を下げているようですが、民主党の低調ぶりははなはだしく、支持率が一桁台という状況が続いています。アベノミクス批判が強まるほど、民主党の党勢も回復するはずなのですが、民主党復活の兆しは一向に見えないのです。おそらく、その原因は、民主党政権時代における経済政策の大失敗にあるのではないかと思うのです。当時、民主党政権は、中韓との友好関係を最優先とし、日本経済に重くのしかかる”6重苦”を放置しました。放置どころか、あえて、日本経済が不利になるよように仕組んだのです。鳴り物入りで登場したカンノミクスでも、デフレ・超円高容認の下、” 強い経済””強い財政(増税…)””強い社会保障(ばらまき…)”の三つの目標を設定しましたが、その結果は惨憺たるものでした。かくして、菅元首相の退陣とともに、カンノミクスもまた消えたのです(基本方針は、野田政権に引き継がれたようですが…)。

 現在、アベノミクスは、国内投資を増やし、民間経済の活力を高めるという第三の矢にも取り組んでいるようです。問題がすべて解決されたわけではなにせよ、それでも、民主党政権時代に経済と国民を苦しめてきた”経済の6重苦”は、はるかに緩和されました(既に、この言葉も語られなくなった…)。もはや、誰も、カンノミクスの時代に戻りたいとは思わないのではないでしょうか。

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