時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

緊張の前線にある米軍・自衛隊・海保に感謝

 中国が、東シナ海一帯に一方的に設定した”防空識別圏”は、米軍機、自衛隊機、海保機の上空飛行により、事実上、無力化されることになりました。当空域には、中国戦闘機も飛行を開始したと報じられており、まだまだ安心できる状況にはありませんが、中国の挑発的な瀬戸際作戦に対しては、恐れずに受けて立つ勇気こそが必要なことを、今般の米軍、自衛隊、海保の勇気ある行動は示しております。

 仮に、中国に譲歩した場合を想定してみますと、背筋が寒くなります。おそらく、尖閣諸島は、竹島と同様の道を辿り、中国に占領されることでしょうし、沖縄もまた危機に直面します。中国の”防空識別圏”は、東シナ海日中中間線を越えて沖縄に迫っており、沖縄トラフまでを中国の延長大陸棚とする主張と一致しているからです。つまり、東シナ海一帯は”中国の海と空”となるのです。このような事態が発生しますと、当海域でのアメリカ軍の行動が制約を受ける一方で、中国は、太平洋への進出ルートをも確保したことになります。こうした一国による囲い込み政策、さらには、勢力拡大政策は許されるはずはなく、何れかの時点で、確実に戦争となることでしょう。

 中国の出ばなを挫くため、米軍、自衛隊、海保の乗務員の方々は、自らの命を顧みずに 中国の”防空識別圏”の上空を飛行されております。マスコミは、こうした任務については軽く報じておりますが、今日の平穏があるのも、その陰で、危険を一身に背負った隊員の方々の献身的な任務遂行があるからです。心から感謝すべきは、緊張の前線にあって、身を挺して危険を未然に防いでいる方々なのではないかと思うのです。

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