時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

女子大生昏睡事件―男子学生に見るジェンダー政策の無駄

 大手の新聞社が記事にはしていないものの、先日、新宿のコマ劇場の前で、テニス・サークルに所属する多数の女子大生が昏睡状態に陥り、路上に倒れた事件は、ネット上では、数々の憶測を呼んでいます。
 
 泥酔にしては昏睡度が高いため、飲み物に薬物が陥入された疑いもあるそうですが、この事件で不可解に思うことは、何故、男子学生は、誰も止めなかったのか、ということです。日本国では、古来、女性や子供に危害を加えることは、男子としてあるまじき行為とされています。戦国時代にあっても、落城に際しては、女性と子供は城外から逃すことが習わしとなっており、日本国は、女性蔑視の国とする諸外国のイメージとは違い、むしろ、女性と子供は保護の対象としてきたのです。ところが、原因が飲酒であれ、薬物であれ、今回の事件では、男子学生は、結託していた疑いこそあれ、意識を失うほどまで女子大生に飲ませることに対して、何らの罪の意識をも感じていた形跡も見当たらないのです。日本男子であれば、誰かが止めに入るはずなのですが・・。
 
 ジェンダー教育が実施され、ジェンダー政策にも相当の予算が投じられていながら、女性の尊厳を傷つけ、人格を尊重しない人々が増えているとしますと、この政策も予算の無駄というものなのではないでしょうか。
 
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