時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

”お父さんは僕らを守るために闘っている”では?

 集団的自衛権行使に反対することを目的に、社民党が作成したポスターが、賛否両論の議論を呼んでいるそうです。「あの日からパパは帰ってこなかった」という標語が、あまりにセンセーショナルとして…。
 
 ”平和主義”を看板とする社民党からしますと、集団的自衛権の行使とは、軍国主義の復活であり、徴兵制にまで繋がる危険な行為と映るのでしょう。そうであるからこそ、徴兵された父親の戦死をイメージしたポスターを作製し、日本国民の情緒に訴えることで、世論を味方にしたいのでしょう。しかしながら、集団的自衛権とは、その名が示すように、国家に認められている自衛ための権利です。加えて、ハイテク戦争化し、訓練されたプロフェッショナルな軍人を要するた現在では、集団的自衛権の行使容認が、即、徴兵制と直結するわけでもありません。この点、社民党のポスターは、国民を誤認させ、世論をミスリードしようとしているのです。
 
 仮に、徴兵制が実施されるとしますと、それは、日本国そのものの存亡に関わる重大な危機を迎えた時です。そして、その時には、多くの子供達は、父親の無事を祈りつつ、「お父さんは僕らを守るために闘っている」と思うのではないでしょうか。
 
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