時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

選挙戦-候補者は有権者に情報の公開を

 日本国の選挙の風景は、選挙カーによる候補者の名前の連呼と、候補者が熱弁を振るう立会演説会を常としています。しかしながら、この方法では、有権者が、候補者の政治家としての資質や政策的スタンスを知ることは困難です。
 
 実のところ、候補者が、有権者には知らせたくない情報や政策方針がある場合、一方的な自己紹介や演説では、結局、知らず仕舞いで有権者は選挙日を迎えてしまいます。日本国の政界には、人口に比例して驚くほど帰化系の議員が多く、バックが怪しい議員が数多く存在する理由も、従来の選挙活動が一方通行であることに原因の一端があると考えられるのです。仮に、有権者が自由に候補者に対して質問ができるチャンスがあれば、情報不足の問題は解消されます。直接の質疑応答が技術的に不可能であるならば、少なくとも、姻族を含めた帰化暦など、最低限有権者が知るべき情報をリストアップし、全候補者が、自らのサイトなどで回答を掲載するといった仕組みを造らないことには、有権者の情報不足は国を傾ける結果を招きます。
 
 国会議員とは、国民の代表なのですから、”国民の知らない人”が当選することはあってはならないことです。そして、政治家不信が深まっている今日、候補者もまた、率先して自らに関する情報を積極的に公開し、自らの政策を語るべきなのではないでしょうか。沈黙する候補者は、有権者から怪しまれても致し方ないと思うのです。
 
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