時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

NHKの組織も終わっている?

 末期症状に至った紅白歌合戦については先日にも記事にしたのですが、ネット情報によりますと、出場者の決定権は、ある一人の局員に握られてしまっているそうです。仮に、この情報が事実であるとしますと、NHKは、組織としても終わっているのかもしれません。
 
 国民的行事を自認するぐらいですから、NHKにとっても、紅白歌合戦とは特別の番組であり、本来であれば、組織をあげて全体の構成、出演者や司会者の決定、演出・・・などを構想して制作するはずであり、特に関心の高い出演者の決定に際しては、出来る限り国民多数が納得するように、何らかの基準を設けて厳正に選定するはずです。当然に、特別チームなどが設置され、日夜議論がなされているものと考えがちです。ところが、ネット情報によりますと、公式には、”今年の活躍、世論の支持、番組の企画・演出を視点に選出”と説明しているそうですが、その実、エンターテインメント部署のトップの人物が、”自分の好きな歌手”を一人で選んでいると言うのです。私物化とも指摘されておりますが、この独裁体制を内部から是正できないとしますと、NHKは、組織としても重大な欠陥を抱えていることになります。
 
 NHKについては労組の介入も著しく、かくも易々と個人や一部団体に権限を乗っ取られる体質は、公共放送としては致命的です。NHKは、国民のための放送局なのですから、私物化防止のための組織改革を急ぐべきなのではないでしょうか。
 
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