時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

クローズアップ現代の詐術的な誘導

 昨晩、NHKの「クローズアップ現代」において、昨今、世論の関心を集めているヘイトスピーチ問題が取り上げられておりました。この番組、過去にも何度となく偏向が指摘されてきましたが、今回もまた在日韓国・朝鮮人の主張に沿った内容を報じていました。
 
 番組の流れとしては、在特会の主張する在日特権は、省庁も否定する通り存在しておらず、故に、偏見による憎悪を煽るだけのヘイトスピーチは法規制を受けるべき、とする結論に持ってゆきたかったようです。しかしながら、通名制度一つ挙げても、在日特権はあるのですから、存在しないとする前提には明白な誤りがありますす。また、ヘイトスピーチ規制の対象に、在日特権の問題を含めてしまおうとするNHKの意図も見えます。視聴者は、ヘイトスピーチとは、在日特権への批判と受け取りますので、在日特権を口にすることがタブーとなるのです。これは、視聴者に”ヘイトスピーチ在日特権への批判”とする構図を刷り込もうとする詐術的な誘導です。ヘイトスピーチ規制法が成立しますと、法の運用次第では、実際に、在日特権に関する政治・社会問題を提起することも難しくなるかもしれません。
 
 「クローズアップ現代」は、社会の問題に鋭く切り込むことを宣伝文句としておりますが、真に追求されるべきは、自らの報道姿勢なのではないかと思うのです。
 
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