経済問題と結びつく「最後の審判の日The Judgement Day」
本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。ここ数日にわたり、グローバリズムに育てられている「シナノサウルスChinanosaur」がもたらす危機について扱っておりますが、『聖書』「暴露録(黙示録Revelation)」に登場する「赤い竜red dragon」と経済問題とを結びつけて考えることができる理由は、『聖書』が、今日の人類の知的レベルからしましても、超人的な能力で人類の将来を見通し、極めて示唆に富んだ内容を有しているからである、と言うことができます。
したがいまして、「赤い竜red dragon」が、「ハルマゲドンArumagedon」と称される世界最終戦争を計画するであろうと記されていることも、何らかの警告として理解することができます。
戦争の勃発原因をめぐりましては、政治や外交を中心に分析されてきた傾向にありましたが、今日では、経済とも密接な関連があることは、常識とされております。第二次世界大戦をめぐりましては、経済学者のメナード・ケインズ氏が鋭く予見いたしたように、第一次世界大戦における債権国が、融資資金が焦げ付くことを怖れ、債務国側に過度の返済・償還請求を行ったことに、原因があるとの指摘もあります。敗戦国であったドイツでは、「レンテンマルク」として知られる超インフレが起こり、ドイツ経済が破綻してしまったため(ほとんどの国民が、資産を失う)、ドイツ国民の救済者としてナチスが登場し、復讐戦、すなわち、第二次世界大戦が勃発してしまったとする見方もあながち間違ってはいません。また、第一次世界大戦の敗戦国のみならず、ブラックマンディーにはじまる大恐慌による大量の失業者の発生問題も、アメリカを含む全世界の諸国を戦争へと導いた原因の一つとされております。
このように、戦争と経済が結びついていると考えますと、「シナノサウルスChinanosaur」の経済活動には、注視していなければならないことになります。昨今、AIIBなど、中国共産党政権は、金融政策に力を入れており、そのシステムの不透明性は、多くの識者から問題視されております。また、国際常設仲裁裁判所の判決にも従わず、スプラトリー諸島をはじめとして、「ハルマゲドンArumagedon」ともなりかねない次なる戦争の要因ともなる拡張政策を実施してもいるのです。
今年は、0、1、2,6の数字から構成される西暦2016年であり、18世紀の物理・数学者アイザック・ニュートンによって計算された「最後の審判の日the Judgement Day」の年代、西暦2059/60/61年とともに、要注意の年代です。戦争と金融経済との関連を指摘されたケインズ氏は、ニュートンの『聖書』研究にも強い興味を示し、オークションに出品された「ニュートンの預言」の記された文書の半分を、落札した一人でもあります(もう半分は、ヘブライ大学が落札)。
金融経済と戦争は、密接に繋がっており、古代にあって、『聖書』は、こうした問題が、人類の将来において起こることを指摘していたのかもしれないのです。
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(続く)