『聖書』が預言していた「恐竜の魂を持った人々Dinosar’s Incarnation」の出現
本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。『聖書』「暴露録（黙示録）Revelation」におきまして、サタンの化身が「赤い竜red dragon」と表現されている点は興味深い問題です。それは、「赤い竜red dragon」が‘悪’として認識されているからです。では、なぜ、「赤い竜reddragon」は‘悪’なのでしょうか。
そもそも、ドラゴンとは、洋の東西を問わず、空想上の動物とされております。しかしながら、古代よりドラゴンが実在したと信じられてきた理由は、おそらく恐竜の化石が発見されていたからではないでしょうか。今日、博物館などに展示されております恐竜の全身の化石を見ますと、ドラゴンのような巨大な爬虫類の姿が想像されてまいります。恐竜の化石を発見した人々が、ドラゴンの実在を信じても何ら不思議はなく、ドラゴンは、確かに実在していた、と言うこともできるのです。
その恐竜とは、ジュラ紀、並びに、白亜紀にありまして、地球を支配していたといっても言い過ぎではない生物であり、最強といわれたティラノザウルスは、知能の高さにおいて圧倒的に他の生物に優位し、あたかも現在の人類のような地位にありました。
しかしながら、11月１９日付本ブログにて述べましたように、人類と恐竜の脳の構造との間には決定的違いがあり、ティラノザウルスには、ミラーニューロンによってもたらされるようなヒューマニティーが、微塵も無かったのです。狩りこそが恐竜の生き甲斐であり、もちろん、人類のように‘お互いにお互いを尊重する社会’を築こうといった意思もありませんでした。
現在ありましては、人を騙したり、ライバルを抹殺することで、成功することに、なんら良心の呵責を感じない人々、「孫子の兵法」を信じるメンタリティーの人々こそが、まさに、恐竜の魂を持った人々Dinosar’s Incarnationであると言えるでしょう。すなわち、恐竜の特徴こそ、「野獣型人類 beast human」の特徴そのものなのです。そして、『聖書』「暴露録（黙示録）Revelation」には、人類史上における「野獣beast」・「赤い竜red dragon」・「偽預言者false prophet」の蘇りを示唆する文章が見られます。人間の姿をしながらも、その魂における恐竜の蘇りこそが、「赤い竜red dragon」の出現である、とする解釈は成り立つのです。
恐竜が滅んで久しく、恐竜のメンタリティーも不明であった1世紀頃に成立した『聖書』「暴露録（黙示録）Revelation」が、人類の遠い未来におきまして、恐竜の魂の蘇りがあると予見していたと考えますと、その洞察力には驚かされるのではないでしょうか。
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（続く）
