時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

‘金太郎あめ化’している世界の学者たち

 本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。世界支配志向勢力が、世界を破壊し、支配することを目的として、密集部隊のような軍隊的・狂信的、そして情報管理において閉鎖性のある強固な組織をつくっていることは、世界の‘セレブ’の‘金太郎あめ化’のみならず、世界の学者たちも、いわば‘金太郎あめ化’している現象にも見て取る事ができます。
 
世界支配志向勢力の下部組織のメンバーは、同じ人間類型であることが必要とされ、同じようなメンタリティーを持ち、同じような意見を述べ、同じように立ち振る舞い、同じような表情、同じようなリアクションを示すことになることは、昨日指摘いたしました。したがいまして、この組織に属する学者たちも、その国籍は異にしても、同じ見解を述べる傾向にあるはずです。
 
今日、マスコミによって大きく扱われている世界の学者たちが、皆、同じ意見を述べるという奇妙な現象は、この点から説明することができます。昨今の最も顕著な事例は、「異質な者(イスラム教徒…)を怖がってはならない」という意見を、世界各国の学者たちが、一斉に唱え始めていることです。現実のテロの脅威を目の前にして、このような見解は、無責任であり、ポルポト政権の「笑ってはならない」という、人々の感情まで統制しようとする共産党過激派の政策を想起させます。

人間には、根源的な自由として思想の自由、及び、感情の自由があります。生命の危機に直面して、恐怖に怯えるのは自然の感情です。その自然の感情があるからこそ、人々は、防衛策の必要性を意識するようになり、リスクを管理できるようになったのです。そして、こうした防衛意識があってこそ、暴力によって人々を威喝することで間接侵略や恐喝を行う集団から国家や国民を護ることができるのです。
 
したがいまして、逆に言えば、このような人々の自然の感情による防衛意識の高揚こそ、世界支配志向勢力にとりまして、いわば‘邪魔’なものはありません。そこで、下部組織のメンバーとなっている世界各国の学者たちに、「異質な者を怖がってはならない」という意見を一斉に言わせていると推測することができるのです。
 
如何に多くの学者たちが、下部組織のメンバーとなっており、そして、如何にマスコミもまた世界支配志向勢力の支配下にあるのかは、世界の学者たちの‘金太郎あめ化’において、象徴されていると言えるでしょう。

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(続く)