時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ナポレオンの謎-イルミナティーの「黒マリア」戦略

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ナポレオン家は、ロスチャイルド家・サスーン家・イエズス会を中心とした「黒いユダヤ人」の国際組織、すなわち、イルミナティー(フリーメイソン)の一員であると考えられるわけですが、このような国際組織の一員であると仮定いたしますと、ナポレオンが、自らの”フランス皇帝”への戴冠式において、”フランス王”の王冠をその妻のジョセフィーヌに被せた理由を説明することができます。
 
本ブログにて再三にわたり指摘しておりますように、「フリーメイソン」、「イルミナティー」とも称される組織は、知性や理性に基づく啓蒙思想や人権思想、そしてキリスト教精神に基づくヒューマニティーから生じた組織であり、世界をこのような思想にもとづく理想の世界に導く謎の秘密結社として喧伝されながら、実はその逆であり、非文明礼賛、アンチ・キリスト(親イスラム組織)の「黒いユダヤ人」の国際組織であり、人類の動物化を目指していると考えることができます。

そこで、イルミナティーの代理人たるナポレオンによって謂わば「フランス女王」となったジョセフィーヌの背景に注目してみますと、ジョセフィーヌは、フランス領西インド諸島マルティニーク島の生まれで、祖父の代から母国を離れたクレオールの出身でありました。クレオールとは、現地の人々と混血した人々のことをも指しますので、エキゾチックな容貌と金銭感覚の欠如という特徴からは、民族的、文化的にも生粋のフランス人ではなかったのではないか、と推測されます。
 
イエズス会が、秘かに非文明世界を象徴する「黒マリア」を信仰していたことを踏まえますと、イルミナティーは、ナポレオンを通して、フランスに非文明化を齎す目的で、ジョセフィーヌにフランスの王冠を与えたと推測することができます。
 
このように「黒マリア」として位置付ける女性たちを崇拝し、特別に高い地位を与えてゆくイエズス会起源の方法が、イルミナティーの世界支配の手法であるとすれば、5月2日付本ブログにて述べましたように、大正天皇の皇后となり、大正から昭和にかけての内政・外交においてかなりの発言力を持っていたとされる九条節子の綽名が「黒姫」であったことにも共通性が伺われます。そして、マクロン仏大統領が、婚姻の経緯からしてもジョセフィーヌと重なるブリジット夫人の地位の公職化を目指していることも、ナポレオンを髣髴とさせ、組織的な関係を疑ってしまうのです。

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(続く)