時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「ブラック・ピーター」はロヨラとザビエル?:恐怖の洗脳教育問題

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。オランダの伝説において、毎年12月5日にスペイン(イベリア半島)からオランダにセント・ニコラス(邪教・ニコライタンの教祖?)とともにやってきて、子供をさらってゆくのが、「ブラック・ピーター」と称される二人の黒人少年であることも気にかかります。
 
昨今、ISなどのカルト系過激組織における少年兵の残虐性が問題視されております。幼いうちに思想教育が施されると、容易く洗脳され、また洗脳を解くことも難しいとされているからです。この点と関連して、オランダの伝説において、いわゆる‘人さらい’を行うのが二人の黒人少年であることは、思想教育問題とも関連していると言うことができます。
 
本年7月8日付本ブログにて、バイエルン公国のヴィルヘルムⅣ世Wilhelm IV (1493~1550年)が、1541年に公国内にイエズス会士たちを招聘して創設したイエズス会インゴルシュタット大学the Jesuit College of Ingolstadtを含め、イエズス会(フランシスコ派・カトリック)系の教育機関の教育内容が、何ら良心の呵責を感じずに、人類を非文明化・動物化・家畜化へと導く行為が行えるような「サイコパス(ウルトラ・エゴイスト)の暴力的な悪(わる)」の育成にあった可能性を指摘いたしました。すなわち、イエズス会の創設問題は、洗脳思想教育問題と繋がっているのです。
 
そこで、1)イエズス会は、まさにイベリア半島からやってきた「黒いユダヤ人」のイグナティウス・ロヨラIgnacio Loyola(1491~1556年)とフランシスコ・ザビエルFrancisXavier(1506~1552年)の二人によって創設されており、2)そのイエズス会の教育方針が、子供を拉致された親の悲しみに無理解な「サイコパス(ウルトラ・エゴイスト)の暴力的な悪(わる)」であることを考えあわせますと、「ブラック・ピーターBlack Peter」の「ブラックBlack」とは、ヨーロッパにおきまして、しばしば「ブラック・ジュウBlack Jew」と呼ばれていた「黒いユダヤ人」を含意し、「ピーターPeter」は、聖ピエトロ大聖堂を総本山とするカトリック、すなわち、当時、カトリックと一体となっていたイエズス会を含意しており、二人の黒人少年とは、ロヨラとザビエルのことであることを暗示している可能性を指摘することができるのではないでしょうか。
 
ロヨラとザビエルは、まさにビューゲルPieter Bruegel1525-1530年頃生 - 156999日没)と同時代人です。そして、イエズス会インゴルシュタット大学the Jesuit College of Ingolstadtを1541年に創設したバイエルンのヴィルヘルムⅣ世も同時代人なのです。
 
この同時代性は、この時代に「サイコパス(ウルトラ・エゴイスト)の暴力的な悪(わる)」を養成する「黒いユダヤ人」由来の恐怖の洗脳教育が、ヨーロッパに入ってきたことをも意味しているのです。その「サイコパス(ウルトラ・エゴイスト)の暴力的な悪(わる)」の代表とも言え、何ら良心の呵責を感じずに、人類を非文明化・動物化・家畜化へと導く思想を世界大に拡散させたカール・マルクスをめぐって、その母親が、オランダ出身の「黒いユダヤ人」であることは、この洗脳教育の問題が如何に深刻であるのかを示していると言えるでしょう。

 
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(続く)