独仏波蘭合作映画『小さな独裁者』はヒトラーの正体を暴露
本日も、古代史・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。『小さな独裁者』という邦題のドイツ・フランス・ポーランドの合作映画『Der Hauptmann』のもととなった実話は、「アドルフ・ヒトラーは、「反ユダヤ主義Anti-Semitism」を主張しながら、本当は、「黒いユダヤ人」の国際組織であるイルミナティーのメンバーであって、ドイツ人を含めたヨーロッパ人を死地に追いやるために、ドイツ人を騙して第二次世界大戦を起こしたのではないか」という推測を以下の点におきましても補います。
ヴィリー・ヘロルトWilli Herold(1925年9月11日 - 1946年11月14日)が大尉に成り済まして大量虐殺を行った経緯は、Wikipedia(日本語版)によりますと以下のようになります。
「1945年3月、ドイツ=オランダ国境からほど近いグローナウを巡る戦いの最中にヘロルトは脱走し、バート・ベントハイム方面へと徒歩で向かった。その最中、ヘロルトは側溝に落ちた軍用車の残骸を発見する。車内には大量の荷物が残されており、箱の1つを開けてみると、勲章の付いた真新しい空軍大尉の軍服が収められていた。これを着用して大尉に扮したヘロルトが更に北へと歩いていると、若い敗残兵に「大尉殿、大尉殿!」("Herr Hauptmann, Herr Hauptmann!" )と呼び止められた。部隊から逸れたので指示が欲しいと請われたヘロルトは、敗残兵に対し自分の指揮下に入るように命じたのである。その後も道中で敗残兵たちと合流しつつ北進を続け、メッペンに到達した時点ではおよそ30人の敗残兵が彼の指揮下に入っていた。彼らはヘロルト戦闘団(KampfgruppeHerold)、ヘロルト野戦裁判所(Standgericht Herold)、ヘロルト衛兵隊(Leibgarde Herold)などの部隊名を自称した。…(中略)… 1945年4月12日、ヘロルトらの一行はアシェンドルフ湿原エムスラント収容所Emslandlager Aschendorfermoorに到達した。アシェンドルフ収容所では、主にドイツ国防軍の脱走兵や政治犯が収容されていた。本来の収容人数は1,000人程度だったが、当時は敵の前進に伴い放棄された周辺の収容所からも囚人らが移送され、およそ3,000人が収容されていた。…(中略)…ヘロルトは収容所および地元党組織の幹部らに「総統は自分に全権を与えた」と語り、野戦裁判所を設置して秩序の回復を図ると宣言した。既に事態を収拾する能力を失いつつあり、また不祥事に対する中央からの処罰を恐れていた収容所および党組織の幹部らは、総統の命令のもと活動しているというヘロルトの嘘を疑おうとしなかった。こうして、ヘロルトと敗残兵らによる収容所の支配が始まった」
このようにして、ヘロルトは偽の「野戦裁判所」なるものを設置して、次々に収容者を銃殺していったのです。この経緯において最も注目すべきは、偽部隊をつくったヘロルトが向かった先が、敵軍の陣地やユダヤ人の収容所ではなく、脱走兵と政治犯のためのアシェンドルフ収容所であったことです。ドイツは、連合国側と戦っておりますので、偽部隊は、連合国側の陣地を目指してしかるべきであり、また、アドルフ・ヒトラーは、「反ユダヤ主義Anti-Semitism」を主張しておりますので、ヘロルトは、当然、ユダヤ人の収容所に向かってしかるべきが、なぜか、脱走兵と政治犯の収容所を目指したのです。では、なぜ、ヘロルトは、自国の脱走兵と政治犯のための収容所に向かったのでしょうか。
ヘロルトがドイツ人を含む多くのヨーロッパ人の虐殺を行った理由は、以下のように推測することができます。
「ヒトラーは、①ヒトラーが本当は「黒いユダヤ人」の国際組織であるイルミナティーのメンバーであること、②ドイツ人を騙して第二次世界大戦を起こしたこと、そして、③その真の目的が文明人たるヨーロッパ人の大量虐殺であることに気付いている軍人や民間人を、脱走兵や政治犯として収容していた。敗戦色が強まるなかで、ヒトラーは、自らの正体や戦争目的が連合国側や国民に知られないようにするために、連合国側によって収容所が解放される前に、これらの脱走兵や政治犯に対して、所謂“口封じ”を行う必要があった。この目的のために、ヒトラーは、イルミナティーのメンバーであったヘロルトに対して、イルミナティーのメンバー達を集めて偽部隊を組織し、収容所に向かい脱走兵や政治犯を殺害するように命じた」。
ヘロルトは、「尋問中、虐殺の動機について問われると、「何故収容所の人々を撃ったのか、自分にもわからない」と答えたそうです。上述の推理が、正しいか否かは、さらなる検証が必要とされますが、ヘロルトの奇妙で残忍な行動は、このような推理においてのみ説明されえるのではないでしょうか。
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(続く)