時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

今に蘇るミノタウロス:ラビリンスに潜むミノタウロス

本日も、古代史・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ミノタウロスMinotaurの伝説は、紀元前3000年という太古より、既にウルトラ自己中心主義のマルクート教MarkuteMarkusというカルト教団があり、人類史上問題視されてきたことを示唆しております。
 
『聖書』「暴露録(黙示録)The Revelation」もこの問題を扱っているように、昨日述べた経緯によって、マルクート教徒集団は、現在では、イルミナティーという秘密結社の姿を取っており、“活動中”であると考えることができます。
 
 しかしながら、一昔前までは、イルミナティーの存在については半信半疑の人々が多く、イルミナティーが存在していることはわかっても、その実態は、掌握しきれていないのではないでしょうか。上意下達の軍隊組織ですので、そのトップの座があると推測することはできるのですが、果たして、その椅子に座っているのは、いったい誰であるのか、はっきりしていないのです。
 
現在、独裁的人物として一般的に認識されている人物には、中国共産党の習国家主席北朝鮮の金家、キューバカストロ家、統一教会の文家、創価学会の成家などがありますが、これらの人々は、イルミナティーの代理人(悪代官)であると考えられます(グローバリズムの寵児とされたゴーン氏もその一人か)。従いまして、こうした下部組織に、命令を下している人物があると想定することができるのです。去る3月11日にベトナムハノイで行われた米朝首脳会議について、米国高官が、金正恩氏が出席しているにもかかわらず、「北朝鮮からは決定権を持つ人は誰も出席していなかった」と発言していたことも、金氏が他の何者かの代理人に過ぎないことを示唆していると言えましょう。
 
そこで、これまで書籍やインタネットなどに流れている説を列記してみますと、ローマ法王説、英国王(女王)説、オランダ国王夫妻説、ロスチャイルド家の当主説、サスーン家の当主説(現在では、ロスチャイルド家との婚姻によって両家は合体しているかもしれない)、イエズス会総長説、米国大統領説、ヴァチカンに巣食う悪魔説、米国ホワイト・ハウスに巣食う悪魔説、ロシアに巣食う悪魔説(以前は、ソ連邦の書記長説があった)、スイス山中に潜むイルミナティー本部の長説、“皇室”説、ハプスブルグ家当主説、アラブ王室説など、実に様々な説があります。すなわち、トップダウンの強固な組織でありながら、その頂点にある人物が誰であるのかを捕えようとしても、なかなか捕えることができないのです。
 
こうした状態は、ミノタウロスのラビリンス(迷宮)を想起させるのではないでしょうか。伝説では、ミノタウロスは迷宮に住んでおり、ミノタウロスを退治しようとその迷宮に一歩足を踏み入れますと、道に迷って出て来られなくなり、退治に失敗してしまうとされております。すなわち、迷宮の主であるミノタウロスのところまで、誰も到達することができないとされているのです。
 
 このようなミノタウロス伝説には、マルクート教団の持つ特徴が投影されているのかもしれません。詐欺や騙しを得意とする極悪犯罪集団のマルクート教団は、責任の所在が明らかにならないようなシステムを開発しており、こうしたシステムは、1776年にイエズス会ロスチャイルド家によってイルミナティーが結成されるに及ぶと、イルミナティーの用いるところとなり、現在、イルミナティーのトップは、“ラビリンス”に潜んで密かに世界征服計画を進めていると推測することができるのです。
 
 このように考えますと、ミノタウロスは今に蘇り、ラビリンスの内に住まっていると推測することができるのです。ミノタウロスを退治し、唯一、ラビリンスから生還したのが、民主主義国家の起源であるアテネ創始者であった点は、イルミナティーの世界支配計画を阻止し、イルミナティーを廃除するためには、人類一人一人のレジスタンスの意思と努力が必要であることを、我々人類に教えているのかもしれません。

 
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(続く)