イルミナティーとイスラム教を繋ぐ古代アラブのマルクート教
今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。「黒いユダヤ人」の国際組織であるイルミナティー(イエズス会(フランシスコ派)・ロスチャイルド家・サスーン家)は、イスラム教徒と密接な関係にあるようです。
その理由は、キリスト教の仮面を被りながら、実は、悪魔崇拝のマルクート教の流れを引き、イスラム教の影響も強く受けている「隠れバビロニア系ユダヤ教徒」である点にあるのですが、イスラム教自体が、マルクート教を母胎としている可能性は、ちょうどキリストの時代、すなわち、ヘロデ王の時代の紀元前1世紀頃に、アラビアの王に、「マルクスMalchus」という名の王があったことにおいて窺うことができます。
フラビウス・ヨセフスFlavius Josephusの『古代ユダヤ史The Antiquities of the Jews』の第13書の第5章1節、並びに、第14書の第14章1節には、「Malchus the Arabian」「Malchus, king of Arabia」と見え、マルクートを意味する「マルクスMalchus」という名は、アラビアにもあったことを窺うことができるのです。
マルクート教は、好戦的・戦士的な宗教ですので、古代よりアラビア半島にも広がっていたことは、十分考えられます。アラビア王は、マルクート神に因んで、「マルクスMalchus」と名乗っていたのではないでしょうか。7世紀にイスラム教を興すマホメットもアラビア商人ですので、もとはマルクート教徒であったのかもしれず、イスラム教は、マルクート教の影響も強く受けて成立していたとも推測することができるのです。
イルミナティーをめぐっては、イエズス会(フランシスコ派)がキリスト教の仮面をかぶっていること、また、フリーメイソンというキリスト教の秘密結社を乗っ取っていることから、キリスト教的なイメージを受けますが、実はイスラム教に近いことは、こうしたイスラム側とマルクート教との繋がりからも見えてくると言えるでしょう。イルミナティーのメンバーである可能性の高いゴーン容疑者とサウジ・アラビアとの奇妙な繋がりも、こうした点から説明できるのかもしれません。
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(続く)