時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イルミナティーは移民増大と年金消滅という2つの方向から国民国家の崩壊を計画?

 年金制度改革は、国会などの“表”の場にて、受給年齢や納付と受給のあり方をめぐる議論がいかに活発に行われましても、年金積立金自体を失いますと“もともこもない”と言うことになりますので、今般の内閣改造の“目玉”とされる年金制度改革は、むしろ、国民の関心を運用面の問題から反らせるための、“悪だくみ”であるとも考えられます。

 

 ソ連邦は、国民に支払う年金の財源が無くなったことから崩壊したとされております。イルミナティーの代理人と推測されるレーニンスターリンの政府は、暴力革命によって、ロシア人から財産を奪いましたが、もとより共産・社会主義は、経済理論として成り立たない詐欺思想でしたので、早々に行き詰まることになり、年金に充てる財源も底をついたために、ついに1991年、ソ連邦は幕を閉じることになったのです。

 

 この時、世界の国々、特に、先進国は、新生ロシアに対して莫大な財政支援、並びに、食料品・医薬品などの物資の支援を行いましたので、曲りなりにも、ロシアは、国家として継続することになりました。しかしながら、日本、米国、カナダ、オーストラリア、ノルウェーなどの先進国におきまして、同時多発的に発生が想定されてくる政府系年金基金の崩壊は、支援を実施しえるような国々が無いために、より深刻な事態となると考えることができます。

 

 イルミナティーの目指す世界は、国境の無い世界ですので、“消えた年金”による国家崩壊の隙間をぬって、イルミナティーが、「世界支配宣言」を行うとも限りません。その世界では、イルミナティーのメンバーが支配者となり、他の人々は奴隷とされてしまうことでしょう。

 

 かつて、スウェーデンのあるユダヤ人が、「ヨーロッパは、ユダヤ人の支配を受け入れなければ、もっとひどい目にあう」といって、ヨーロッパ各国政府に対してより多くの移民を受け入れるよう恫喝して物議を醸しておりましたが、各国政府に対する環境対策への消極的対応を「許さない」と国際社会に迫るスウェーデンの環境活動家・グレタ・トゥインベリさん(ジョージ・ソロス氏の孫?)の国連での感情的な演説にも同じものを感じるのではないでしょうか。イルミナティーは、移民増大と年金消滅という2つの方向から、国民国家の崩壊を計画していると推測することができるのです。

 

(続く)