時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「裏イエズス会」の世界戦略の脅威

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。『彼ら日本人は予の魂の歓びなり』と言ったザビエルの物語は広く西洋で知られており、これがアメリカ合衆国政府をしてペリー率いるアメリカ艦隊の日本遠征を決心させる原因となったことは、本年5月4日付本ブログにて述べました。このザビエルの言葉は、ザビエルが日本国内に親イエズス会組織を残していったことを示唆しております。そして、その組織に対して米国政府、否、米国政府内のある国際組織が何らかのアクションを起こそうとして、ペリー率いる米国海軍を日本へ派遣したと推測することができます。
 
戦国時代、大友宗麟細川ガラシャ小西行長和田惟政などに代表されますように、多くの日本人がイエズス会を通してカトリックに入信しておりました。これらの人々は、「カトリック信者となった」と表現するよりも、「イエズス会の一員となった」、あるいは、「ある特定の国際組織の一員となった」と表現するほうが相応しいと言うことができるかもしれません。『聖書』の内容からは、キリスト教の教えは仏教や神道と対立する要素は少なく、神仏習合と同様にキリスト教も日本国に受け入れられる素地を十分に有していたと考えられます。しかしながら、江戸時代に、極めて厳しいキリシタン弾圧が行われます。おそらく、その理由は、キリシタンたちが実際には「ある特定の国際組織の一員となった」ことにあると考えることができます。その国際組織とは、奴隷貿易や武器密輸などを行っていた「裏イエズス会」とも称すべき国際組織です。幕府が恐れたのは、キリスト教ではなく、まさに、イエズス会と表裏一体となっていたこの国際組織であったと推測することができるのです。
 
この国際組織は、国境や民族といった概念に対する意識が低く、16世紀当時から、移民などを通して、世界の民族をごちゃごちゃにミックスすることを、世界支配を実現させるための戦略として位置付けていたようです。「オタア・マリア」と称されていた細川ガラシャの侍女も、朝鮮人女性です。世界中に拠点を持ち、大きなカレオン船で航海することができたイエズス会は、世界のいかなる地域のいかなる民族も、別の地域に移動させることができたのです。
 
そして、その国際組織こそが、幕末において倒幕活動に動くとともに、イエズス会ロスチャイルドを中心とした偽ユダヤ人(イスラム系・モンゴル系)が合体している今日の世界支配志向勢力そのものであると考えることができるのです。

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(続く)