時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

19世紀東アジアの混乱の背後に黒いユダヤ系バスク人?

本日も、古代史・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。そもそも、セファルディ系オランダ人の多くと、イルミナティーの前身であるイエズス会(フランシスコ派)の創始者達が、黒いユダヤ人系バスク人を同祖としていることによって生じている“イルミナティー革命(移民や最下層民を組織して、そのうちの”お気に入り“を攻略国のトップに就けるイルミナティーの狡猾な常套手段)”の問題は、江戸幕府が江戸時代を通して通商関係を結んでいたのが唯一オランダであった点において、明治維新との繋がりを推測させます。
 
幕末に来日したオランダ人医師ポンペ(ヨハネス・レイディウス・カタリヌス・ポンペ・ファン・メールデルフォールJohannes Lijdius Catharinus Pompe van Meerdervoort)はその著書の中で、「『彼ら日本人は予の魂の歓びなり』と言ったザビエルの物語は広く西洋で知られており、これがアメリカ合衆国政府をしてペリー率いるアメリカ艦隊の日本遠征を決心させる原因となったのは明らかである」と述べているそうです。ポンペが、セファルディ系オランダ人であり、その祖がバスク出身である可能性は、ポンペという苗字から窺うことができます。
 
バスク地方の首都は、紀元前1世紀のローマの大物政治家であるポンペイに因んで、パンブローブという場所です。このことから、ポンペは、元は黒いユダヤ人系バスク人であったセファルディ系オランダ人であった可能性が高いと言うことができるのです。オランダには、ゲルマン系オランダ人が大多数を占めておりましたので、オランダ政府を通して日本を攻略することが困難であると考えたイルミナティーは、その役を米国政府に強い影響力を持っていた米国の黒いユダヤ人組織に期待したと考えることができるのです。
 
そして、まさに、マシュー・カルブレイス・ペリーMatthew Calbraith Perry1794410日 – 185834日)は、“米国のユダヤ人”であって、フリーメイソンでありました。当時、フリーメイソンは、イルミナティーに乗っ取られている状態にありましたので、ペリーは、イルミナティーのメンバーであったと言えるでしょう。
 
従いまして、ペリーの日本遠征は、米国という国家による遠征というよりは、イルミナティーによる日本遠征であったと推測され、明治維新と称される「イルミナティー革命」が、ペリーの来航によって加速した理由となっていると推測することができます。
 
このことは、昨年の5月6日付本ブログで扱いましたように、以下の米国側首席通訳の背景問題からも窺うことができます。ペリーは、大西洋をわたり、アフリカ、インド、東南アジア、中国のマカオ、上海を経由して日本の浦賀に入港しますが、1853年に、マカオにて、日本と開国交渉を行うための主席通訳を雇用しているのです。
 
マカオは、ザビエルの下腕下膊をミイラ化して保存していることに示されますように、16世紀以降、特に、イエズス会系カルト教徒の多い地域であると考えることができます。そのマカオにて、ペリーは開国交渉のために雇った首席通訳は、サミュエル・ウェルズ・ウィリアムズSamuel Wells Williamsという人物です。ウィリアムズは、アメリカ合衆国出身の言語学者・外交官・宣教師・中国学者で、広州でキリスト教関連の出版物を普及することを通して、布教活動をしておりました。そのウィリアムズは、日本語を話すことができなかったにもかかわらず、ペリーによって、なぜか、主席通訳として雇用されているのです。その背景には、広州のイエズス会系カルト教があった可能性があります。
 
当時、清朝中国では、太平天国の乱(たいへいてんごくのらん)が発生しております。1851年に起こった大規模な反乱で、洪秀全を天王とし、キリスト教の信仰を紐帯とした組織太平天国によって起こされた乱なのですが、太平天国結成の背景には、広州のイエズス会系カルト教があった可能性を指摘することができます。太平天国の結成の経緯につきまして、wikipedia(日本語版)から引用させていただきますと、以下のようになります。
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広東省花県の客家出身である洪秀全は、度々院試(科挙の初期段階)に失敗したため、約40日間病床に臥せっていたが、その間不思議な夢を見たという。その夢とは上帝ヤハウェと思われる気品漂う老人から破邪の剣を与えられ、またイエスらしい中年の男から妖を斬る手助けを受けたというものだった。洪秀全は病が癒えてから広州に受験で訪れた際、そこでプロテスタントの勧誘パンフレット『勧世良言』を入手し、以前に見た不思議な夢の意味を「理解」し、キリスト教に目覚めることになる。この不思議な夢とキリスト教の接合は、ロバート・モリソンが聖書を翻訳する際にゴッド(God)を音で表記せず、「上帝」という訳語を与えた為起こったと思われる。――

洪秀全は、まさに、マカオを中心とした広州の出身であり、洪秀全が入手したプロテスタントのパンフレットとは、まさにウィリアムズが布教に使っていたパンフレットのことであると推測することができるのです。当時、イエズス会は、カトリックから破門されていたこともあり、東インド会社プロテスタント組織に近づいていたと考えることができます。ウィリアムズもイエズス会と近い関係にあったのかもしれません。洪秀全も、もとより16世紀以降この地にあったイエズス会系カルト教徒であり、この時期に、ウィリアムズのようなプロテスタントの宣教師たちと結び、清朝打倒のための「太平天国」という組織をつくったではないか、と推測することができるのです。
 
ペリーは、イルミナティーの意向を受けてマカオにて、ウィリアムズなる宣教師を雇用し、日本開国の交渉役としたのではないか、と推測することができます。ウィリアムズは、マスター・ロバートを想起させるのですが、この結果、ペリーによる開国要求の目的は、日米通商関係の構築という米国政府の意図とは離れて、イルミナティーの意向に沿った内容、すなわち、イルミナティー革命を目的とするものとなったのではないか、と推測することができるのです。
 
ウィリアムズがマカオイエズス会カルト教団と繋がりを持ち、太平天国の結成にも関わっていた可能性が高いことは、以下の点から推測されます。
 
1)太平天国は、信徒に対して‘上帝’への絶対服従を要求する宗教組織ですが、上帝とは、ヤハウェのことであり、ヤハウェユダヤ教の神でもあります。
2)‘現代ユダヤ人組織’は、‘gold金’を好む傾向にあります。太平天国は、金田村という場所で結成されています。
3)太平天国は、軍隊的な組織であり、イエズス会組織に近い組織です。太平天国では、絶対服従先は上帝(ヤハウェ)であり、一方、イエズス会では、イエスではなく、実際には黒マリアであったことを踏まえますと、太平天国は、上帝(ヤハウェ)を黒マリアとして捉えていた可能性があります。
4)太平天国には、オーガスタ・リンドレイ(Augustus Frederick Lindley (呤唎"Lin-Le") 9 February 1840 – 29 March 1873)という英国人の冒険家兼著述家も加わっています。リンドレイは、マカオポルトガル領事の娘、マリアMarieと婚約しており、イエズス会、並びに、黒マリア信仰との関連が推測されます(ちなみに、オーガスタという名は、現代ユダヤ人組織が好んで付ける名前であるようです。ヴィクトリアの父(実際には養父)は、オーガスタですし、幕末に来日した英国外交官でありつつも、実際には、イルミナティーのエージェンシーであったと考えられるサトウの名もアーネスト、チエ・ゲバラも本名は、エルンストです)。
 
明治維新は、表面上は、ペリーの来航にはじまる欧米諸国政府による開国要求という形で、その姿を現しております。もちろん、このような要求は、欧米諸国の日本との交易による国家利益の追求といった面もありましたが、その水面下におきましては、太平天国と同様に、以下の10の基本戦略にもとづく16世紀の戦国時代から続いているイエズス会(フランシスコ派)、そして、イルミナティーによる日本国の傀儡化計画が、並行して進んでいた、と言うことができます。
 
1)王室を断絶させるか、偽者にすり替え、操り人形、傀儡の人物に権力を集中させる(独裁化)。
2)王族の中で最も御し易い人物を選定して教育を施し、宮廷クーデタを起こさせて王位に就かせる。
3)現地国民の中から自らの手先となる人物を一人、または、数人を選定し、有力者に育てた上で王朝交代、あるいは、新政権を樹立させる(特に社会に恨みを抱く下層、異民族や移民、あるいは、不満層等から選ぶ)。
4)婚姻などを通して王室・皇室に外国人を送り込む。
5)マスメディアを掌握して、偽情報などを流し、世論操作する。
6)政府の要人に外国人を送り込み、支配者にする(民主主義の時代にあっては、候補者に外国人を立てる)。
7)宗教や社会思想等を利用して、現地国民の中の特に最下層民や不満層を組織し、国家破壊活動に従事させ、内乱、あるいは、革命を起こさせる(武装に際しては、武器を提供)。
8)既存の民族国家には別の民族を送り込み、権力を与えて新たな支配階層とし、間接支配する。現在では、移民推進策が用いられているようです。
9)どのような手段を用いても勝者の側にまわろうとする。例えば、世界支配志向勢力が支援していたAグループが敗者となり、対立していたBグループが勝者となりますと、Bグループに近づき、Bグループを乗っ取るといった手法を用いるようです。
10
)敵対しているように見せかける両頭作戦を遂行し、国民がどちらを選んでも、自分達の支配が継続するようにする。
 

 
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(続く)