時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日韓併合の背景にはロスチャイルド家があった?

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。昨日、韓国・朝鮮は、「ロスチャイルドの国」という性格を持つ可能性については、昨日指摘いたしました。読者の皆様は、半信半疑であるかと思いますので、今日は、この説を補足いたします。
 
イザベラ・バードIsabella BIRDの『朝鮮紀行』によりますと、日韓併合以前の段階、ヴィクトリア女王の時代に、英国政府は、間接的に李氏朝鮮を支援(統治)していたようです。その中心となったのが、李朝の税関長兼財政顧問官となっていたJ・マクレヴィ・ブラウンJohn McLeavy BROWN (1835 – 1926)という人物です。元イギリス在清領事部官であったブラウン氏は、日本による統治に先立って、「不潔きわまりない」とされたソウル市内の環境の改善を行ったそうですが、ブラウン氏をめぐってバード女史は、以下のように注書しております。
 
――朝鮮の財政は現在、実質的にイギリス人が管理している。税関長を務めている清国海関のJ・マクレヴィ・ブラウン法学博士が大蔵省財政顧問官を兼任することになり、いかに少額でも国庫に支払いを命じるすべての指図書にはブラウン博士のサインがなければならないという勅令が発布された。(『朝鮮紀行』、頁582)――
 
すなわち、ブラウン氏は、李朝の財政権を凡そ完全に掌握していたと言うことができるのです。ブラウン氏は、北アイルランド出身であり、英王室との関連の強いクィーンズ大学の出身ですが、ブラウンという氏姓は、アルバート公の没後に、事実上のヴィクトリア女王の‘皇配’の地位にあったジョン・ブラウンJohn Brown (1826 – 1883)をも想起させます。ヴィクトリア女王の事実上の‘実家’がロスチャイルド家である可能性を考え合わせますと、マクレヴィ・ブラウン氏は、ロスチャイルド家の意向を受けて、李朝の財政を管理していたと推測することができます。

ロスチャイルド家Khan)は、当時、世界におきまして、モンゴル色が特に色濃く残っている朝鮮半島を気に入り、「Khanate」、すなわち、「カンの国」と成すことを計画していたのかもしれません。

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(続く)