時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

江戸城無血開城イルミナティー謀略説を補う坂本竜馬への木戸の手紙

  今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。去る4月12日に、高知県立坂本龍馬記念館大政奉還の約1カ月前の1867(慶応3)年9月4日付で、長州藩士の木戸孝允桂小五郎)が長崎にいた坂本龍馬に宛てた書簡の原本が見つかったと発表しました。以下の点から、その内容は、江戸城無血開城イルミナティー謀略説を補っていると言えます。
 
①木戸の略歴を調べてみると、木戸孝允は、文久3年(1863年)5月8日に、長州五傑と呼ばれる秘密留学生5名(井上馨(聞多)、伊藤博文(俊輔)、山尾庸三、井上勝、遠藤謹助)として、横浜から英国留学に出立している一方で、同年同月、藩命により江戸から京都に上り、正藩合一による大政奉還および新国家建設を目指す目的で、京都で久坂玄瑞真木和泉たちとともに破約攘夷活動を始めるという矛盾がある。このような矛盾は、木戸孝允もまた、イルミナティーによってつくられた「チーム木戸孝允」であった可能性を示唆している。

②書簡において、木戸は大政奉還を「狂言」、倒幕全体の動きを能の「大舞台」と表現し、狂言が失敗すると大舞台も崩壊するとして、大政奉還をやり遂げるよう訴えており、もとより、倒幕活動自体が何者かによって書かれたシナリオの通りに進む演出であった可能性が示唆されている。

③木戸は、徳川家との武力衝突を念頭に、舞台を成功させるよう土佐藩板垣退助薩摩藩西郷隆盛らと協力するよう龍馬に求めていることから、「チーム木戸孝允」と「チーム西郷隆盛」は、同じ組織に属していたと推測される。

④龍馬はこの書簡を機に銃を千丁購入しており、恐らく長崎のグラバー商会から購入したと推測される。武器商人であったトマス・グラバーThomas Blake Glover183866 - 19111216日)はフリーメイソン(実質的にイルミナティーのメンバー)であった人物である。
 

このような点からも、倒幕運動、大政奉還江戸城無血開城は、すべてイルミナティーの計画にもとづいて演出されたイベントであったと考えることができるでしょう。


 

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(続く)