時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ヒトラーが結婚しなかった理由とは?

  今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ヒトラー第二次世界大戦を起こした背景には、イルミナティー特有の①「憎しみこそ生き残るためのすべてである」という信条があった可能性が明らかとなってまいりました。その他の②自己中心的男性至上主義、③文明の否定と人類の動物化の肯定、そして、④文明人女性への嫌悪と非文明人女性への礼賛も、ヒトラーの思想の特徴として指摘することができます。
 
「②の自己中心的男性至上主義」につきましては、ドイツの侵略主義を支える思想となったと言うことができます。ヒトラーは、1945年の4月、ベルリンの地下壕での自殺の直前に、長年事実婚の状態にあったエバ・ブラウンと結婚しますが、それまでは独身であり続けました(仮に、地下壕で自殺したヒトラーが別人であるのならば、エバ・ブラウンも別人かもしれません)。ヒトラーが表向きは独身であった理由は、独身である方が、女性達の支持を得ることができると考えたからであったそうです。すなわち、「②の自己中心的男性至上主義」思想の持ち主であったヒトラーは、結婚すれば、配偶者となった女性一人に対してのみ持ち得る影響力をすべての女性に対して及ぼしたいと考え、独身であることによって、あたかもメス猿たちのすべてを独占する‘群れのボス猿’的立場に自らを置き、その独裁性を強めようとしたと推測することができるのです。
 
ヒトラーは、国民に対して自らの政策を理性的に説明するよりも、高揚したような強い口調で演説することを好みました。このような演説方法も、集団心理を利用したヒトラーの作戦であり、おそらく催眠作用による集団ヒステリー、すなわち、人類の動物化現象をドイツ国民にもたらすことで、‘群れのボス猿’となったヒトラーの命令に従順に従う国民を形成させるためであったと推測することができます。
 
そして、‘群れのボス猿’が、その群れの縄張りの拡大を目指すように、ヒトラーは、「ドイツ人の生存圏の拡大」と称して、侵略戦争を始めたと言えるでしょう。16世紀、フランシスコ・ザビエルが、来日したように、イエズス会は、世界大にその組織を拡大させようといたしました。その背景にも、「②の自己中心的男性至上主義」があったのではないでしょうか。

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(続く)