時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イエズス会(フランシスコ派)の武装盗賊団気質の問題

本日も、古代史・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。イルミナティーの前身であるイエズス会(フランシスコ派)をめぐりましては、その創始者のイグナティウス・ロヨラフランシスコ・ザビエルの両人が、イベリア半島バスク地方の出身であるという特徴があります。
 
バスク語インド・ヨーロッパ語族に属さない点に示されますように、ヨーロッパ大陸にあってバスク地方は特異な地域であり、両者がバスク人であるという特徴も、イエズス会(フランシスコ派)の特徴を検証する上で重要であるかもしれません。
 
そこでWikipedia(日本語版)によりますと、「紀元前3世紀にはカルタゴ人がピレネー山脈の麓に達したが、征服や植民を行うことはなくバスク人との関係は良好であり、多くのバスク人カルタゴ人の傭兵となった」そうです。もとより戦闘好きであったバスク人が傭兵となることを好んだことは、ヨロラやザビエルの「カトリック教皇の傭兵」としてのイエズス会の特徴を説明しているかもしれません。
 
さらに、Wikipedia(日本語版)によりますと、「この頃(古代)のバスク人たちは長老会議や戦士団を持ち、女性は農業を、男性は狩猟や略奪を行った。何らかの言語を話していたが、その言語を文字にすることはなかった」こと、そして、中世のバスク人については「ヴァスコニアは西ヨーロッパの人々によって野蛮性が強調され、「破壊者」「浮浪者」「略奪者」などと呼ばれた」ことも注目されます。
 
すなわち、バスク人の男性は、もとより集団による掠奪を生業としてきたようであり、このことも、大航海時代イエズス会(組織的な男性集団)が、「掠奪者」や「奴隷商人」と称されたことを説明していると言えるでしょう。
 

このように、イエズス会(フランシスコ派)の武装盗賊団的な性格は、バスク人気質によっても説明することができ、こうした性格は、イルミナティーの性格であるとも言うことができるでしょう。


 

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(続く)