時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イルミナティーの人類史観とキリスト教の人類史観は真逆

 本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。イルミナティーという国際秘密結社が、18世紀後半頃から、かなりの具体性を持つ世界支配計画を立て、人類の非文明化、動物化、家畜化を進めていることによって、各国政府内部が二分化している問題は、人類史は、より洗練された文明・理性の世界に向かっているのか、所謂“猿山社会”のような野蛮で野性的な世界に向かっているのかといった点が、曖昧となってきていることにおいて、深刻であると言うことができます。
 
もとより、イルミナティーのメンバーは、非文明世界に親近感を持つ人々が多いことから、全世界が非文明世界とするための様々な作戦を遂行しており、人類のメンタリティーの野蛮化と野生化のために、反キリスト教活動には特に力を入れているようです。
 
イルミナティーが反キリスト教である理由は、キリスト教とは、本質的に「神が少しずつ自分自身を人間に現し、ついには神自身が人となり、世界全体を神のもとに招き、受肉した御子、イエス・キリストを通して神において世界を一つにしよう(教皇庁教理省、『ファテイマ 第三の秘密』、カトリック中央協議会、頁35)」としている宗教であるからであると言えるかもしれません。すなわち、人類の歴史は、神様のような理性的で、善悪の判断に優れた存在となる方向に向かって進んでいるという解釈が、キリスト教の人類史観であることになります。一方、イルミナティーの考えは、「動物が少しずつ自分自身を人間に現し、ついには動物自身が人となり、世界全体を動物のもとに招き、受肉した御子、イルミナティーを通して動物において世界を一つにしよう」と表現できるものであり、人類史は、野性化・野獣化する方向へと向かっているというのが、イルミナティーの人類史観なのです。
 

すなわち、キリスト教イルミナティーの目指す方向は、真逆にあるのです。このことから、イルミナティーは、特に、キリスト教を憎み、キリスト教を消滅させるとともに、神様をも否定しようとしていると言えるでしょう。


 

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(続く)