時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イルミナティーの軍隊利用

 イルミナティーが、軍事にも大きな影響を与えていることは、今日の世界情勢のみならず、特に、近現代史における戦争問題を考えるにあたり、重要であるかもしれません。そこで、今日明日にわたり、イルミナティーの軍事部門への影響について扱います。

 

7)軍事部門:イエズス会創始者であるイグナティウス・ロヨラIgnacio Loyola(1491~1556年)は元軍事であったことから、イエズス会は、上意下達の軍事組織的修道会でありました。ジョン・S・トレルJohn S. Torell氏は、機関紙、『European-American Evangelistic Crusades』(1999年7月号)のニュースレターに掲載した論文にて、イエズス会という組織の特徴として、以下の点を指摘しております。

 

 「イエズス会を組織すると、イグナティウス・ロヨラは、精巧なスパイ組織をつくりあげた。反対者には、即座に死がもたらされた。イエズス会は、ローマ・カトリック教会の破壊的軍隊となったにとどまらず、シークレット・インテリジェンス・サーヴィスに発展していたのである。歴代教皇たちは、イエズス会にさらに頼るようになったが、彼らは、イエズス会の指導者の中枢部がユダヤ人たちであって、ローマ・カトリック教会を軽蔑、嫌悪しているイルミナティーのメンバーでもあることに気付がつかなかった。

Setting up the Jesuit order, Ignatius Loyola devised an elaborate spy system, so that no one in the order was safe. If there was any opposition, death would come swiftly. The Jesuit order not only became a destructive arm of the Roman Catholic Church; it also developed into a secret intelligence service. While the Popes relied more and more on the Jesuits, they were unaware that the hardcore leadership were Jewish, and that these Jews held membership in the Illuminati Order which despised and hated the Roman Catholic Church.」

 

 このようなイエズス会(フランシスコ派)が中心勢力となっているイルミナティーが、そのメンバーを世界各国の軍事部門に送り込んだ場合、どのような結果がもたらされるのかは、火を見るより明らかであると言えます。すなわち、残忍な謀略・工作活動・スパイ活動の限りをつくすということになるのですが、こうした活動は、その国のためではなく、イルミナティーのためであると考えることができるのです。そして、このように、各国の軍隊が、イルミナティーの影響下に入りますと、イルミナティーにとりまして都合のよい戦争、すなわち、人類の非文明化・動物化・家畜化を真の目的とした戦争が起こされ易くなるのです。

 

 しかしながら、戦争には交戦権(宣戦布告を含む)の発動が必要ですので、イルミナティーは、軍人としてそのメンバーを軍隊に送り込んでも、そう簡単には戦争を起こさせることはできません。そこで、どのようにして、イルミナティーは交戦権を掌握したのか、という点が問題となってまいります。第二次世界大戦以前におきましては、君主が交戦権を持おりましたので、王室・皇室を通して掌握したと推測することができます。逆に言いますと、交戦権を掌握するために、イルミナティーは王室・皇室を乗っ取ったということになります。

 

 日本を例に採りますと、イルミナティーは明治維新を通してまず皇室を乗っ取り、次いで『大日本帝国憲法』を制定して、交戦権が“天皇”にあることを明記するとともに、日本の軍隊を“天皇”の直属の組織として位置付けたようです。そして、『軍人勅瑜』によって、“天皇”の思うがままに軍隊を動かせるように日本の軍事組織構造を設計したと推測することができます。“天皇”は、イルミナティーの代理人であれば、イルミナティーは、“天皇”を通して、完全に日本の交戦権と軍隊を掌握することができるのです(ただし、計画のすべては成功しなかったのではないでしょうか)。

 

 現在、世界各国の軍事組織内には、イルミナティーのメンバーと非イルミナティーのメンバーがあるようですが、このように考えますと、まさに「イルミナティー恐るべし」であり、世界平和を考えるにあたり、世界各国の軍事部門とイルミナティーとの関係を解明することが、必要とされていると言えるでしょう。

 

(続く)