時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

移民1000万人計画は日本国の破滅

 少子化が進んだこともあって、将来の人口減少を補うために、海外からの移民を増やそうとする計画が、あろうことか、保守政党自民党からあがっていると言います。この計画を作成された方は、長期的な日本国の将来像について、真剣に考え、国民が納得するような説明を行うことができるのでしょうか。

 少子化は、とかくにマイナス面ばかりが強調されますが、プラス面もあります。現在の日本国は、狭い国土に1億3前万人が居住しおり、かつては、”うさぎ小屋”と揶揄されたものです。人口減少は、一人あたりの利用土地面積を広げますし、教育も、北欧諸国のような少数尖鋭型に転換することができるかもしれません。また、マイナス面として指摘されている労働力不足も、ロボット技術の導入や製造拠点の海外移転によって、解消する可能性があります。しかも、日本国の失業率は決して低くはなく、労働力が不足しているわけでもありません。

 国力は、人口のみによって測られるものではなく、何よりも、安全かつ健全な社会を喪失しては、国民が住みよい国とは言えません。計画の1000万人の中には、おそらく、共産主義国で教育を受けてきた人々も含まれているのでしょうが、生活習慣や価値観の違いが重大な社会的な亀裂を生みだすかもしれません。しかも、双方の歴史観が違っていますと、鋭い対立さえ招きかねないのです。近年に至り日本国の治安が低下し、また、長野聖火リレーに見られたように、中国人留学生の大動員を見せつけられるにつけ、1000万人計画が、日本国に資するとは思えないのです。よき国であり続ける方が、殺伐とした風景が広がる多民族国家になるよりも、よほど日本人にとりまして、幸福なことではないか、と思うのです。

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