時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

新型インフルエンザに固執するNHK

 新型インフルエンザが感染力は強いものの弱毒性であることが判明して以来、各国とも、この件に関するニュースはトーンダウンしているようです。にもかからわず、NHKのニュースを見ておりますと、番組放送時間の半分以上がこの話題で独占している状況がここ数日続いております。

 ニューヨーク・タイムズでは、日本人の潔癖症は”パラノイア”として揶揄されているようですが、国民の危機感を煽ったり、行政の行き過ぎた対応を促しているのは、あるいは、NHKを始めとしたマスコミなのではないかと思うのです。既に弱毒性が確認されたのですから、国民を安心させるための情報提供を積極的に行い、事態の鎮静化に努めるのが公共放送の役割なはずです。しかしながら、NHKのニュースを見ている限りでは、その逆に、新型インフルエンザの騒ぎを煽っているとしか見えません。

 特に7時のニュースでは、国民が知るべき政治や経済上の出来事がたくさんあるのですから、新型インフルエンザの話題に優先して、時事に関するニュースに時間の多くを割くべきと思うのです。これでは、新型インフルエンザによるメディア・ジャックとなるのではないでしょうか。

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