時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

頼みの綱は検察審査会

 先日決定された検察審査会の”起訴相当”を受けて、検察は小沢氏事件の再調査に乗り出したものの、結局は、不起訴処分になると報じられています。しかしながら、検察審査会で、再度、”起訴相当”との判断が示されますと、強制起訴が可能となります。

 そもそも、この事件、検察も、小沢氏の違法性を問えると踏んで捜査された事件です。もし、潔白であるならば、検察も踏み込んだ事情聴取などはしなかったはずです。グレーな事件であればある程、裁判所で争う方が望ましく、不起訴処分となっては、事件はうやむやになりかねません。また、国民は、小沢氏に対してぬぐい去れない不審感を持ち続けることになります。裁判の結果に拘わらず、事件の全容が明らかになることが大事なのです。

 幸いにして、検察審査会はまだ機能しているようであり、この事件の頼みの綱となりそうです。この事件が、闇に葬り去られないことを祈るばかりです。

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