時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

海保職員の身の安全を確認しなければ国民は納得しない

 真偽のほどは、まったく分かりません。しかしながら、石原知事や佐々淳之氏が言及し、ネットにも未確認情報が多数投稿されていることを考えますと、尖閣諸島沖の事件で、海上保安庁の職員の方が殉職されたのか否かを確認できない限り、国民は、納得しないのではないかと思うのです。

 最初にこの事件が報じられた際に、中国のニュースでは死傷者が出たと伝えられたする指摘もありましたが、これは”没有”という中国語の表現が否定を意味するとして、必ずしも殉職者があったことの証拠にはならないそうです。しかしながら、政府の不可解な行動は、逮捕までの後半部分の映像に、是が非でも国民に隠したいシーンがあったことを物語っています。もし、何らの問題もなければ、全面的に公開しても構わないはずであるからです。流出した前半部分は、政府が事件発生当初に説明したような、”戦争になる”とか、”国民が激昂する”と感じるほどの内容ではなく、中国漁船に非があることを確認するに十分な程度です。

 これまでの情報や状況証拠から推理しますと、逮捕までの間に殉職された方がおられたという憶測は、充分に成り立ちます。国民の多くは、命をかけて職務にあたった海保の職員の方を心配しているのです。この場に及んで、政府が、国民に対してビデオの全面公開に難色を示すとしますと、いよいよ殉職者の噂は、信憑性を増すのではないでしょうか。

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