時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

6分間の尖閣ビデオ―自分を追い詰める民主党

 政府は、6分間に編集されたビデオを公開することで、事態を収拾したいようです。しかしながら、こうした姑息な手段は、自らを追い詰めることになるのではないでしょうか。

 何故ならば、たとえビデオを公開しても、6分間では、政府に対する国民の不信をさらに深める効果しか生まないないからです。ネット上では、海保職員の方が殉職されたという噂も流れており、石原都知事が仄聞として紹介したことで、国民の関心を集めることになりました。もし、これが事実であるならば、日本国政府は、自国の殉職者を隠してまで中国を庇おうとしたことになります。事の真偽は分からず、国民のだれもが、事実を知りたいと思ってます。この国民の要望を押しつぶしますと、国民の不満は一気に高まることが予想されるのです。

 政府が、頑なに公開を拒否するとなりますと、殉職説の信憑性がさらに高まり、民主党政権の支持率は低下の一途を辿ります。その一方で、ビデオを公開しても、6分間では編集が入ったことが明白となりますので、この噂を打ち消す効果は全くありません。結局、ビデオを公開してもしなくても、民主党の支持率は下がり続け、もはや打つ手のない状態に陥るのではないかと思うのです。

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