時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

何事も決められない日本の政治の解決方法は?

 大飯原原発の再稼働を念頭に置いてか、野田首相は、決断できる政治を目指すと公言しています。政治家とは、決断することがお仕事ですので、遅きに失した感もあります。

 福井県の再稼働合意に際しても、自民党系の議連も、西川福井県知事に決断を一任するそうですが、日本国の決まらない政治とは、曖昧な手続きに加えて、実のところ、政治家の判断力の低下にも起因しているのではないかと思うのです。現在の選挙制度では、知名度が選挙結果に影響を与えても、立候補者の政治的な能力については、当落とは結びついてはいません。名前は分かっていても、国民は、その能力を知らずして投票しているのです。当選した人々が、必ずしも政治家としての適性や資質を備えているとは限らず、このギャップは、日本国の政治レベルの低下として国民に跳ね返ってきます。

 こうした選挙の現状を考えますと、次回の選挙から、全ての候補者に、決断力の有無を試す機会を設けてはどうかと思うのです。例えば、一方的に、候補者が原稿を読む形態の政見放送だけではなく、候補者に対して、回答に際して決断力を要する質問を行うなど…。選挙制度に工夫を凝らしませんと、何事も決められない日本の状況は、一向に改善されないのではないかと思うのです。

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