時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

対馬仏像盗難事件-強欲で前近代国家に転落する韓国

 昨年発生した対馬における仏像盗難事件。韓国人窃盗団による犯行なのですが、昨日、韓国地裁が示した仮処分決定に、日本国内では、驚きと落胆の声が上がっています。泥棒容認の決定なのですから。

 この仮処分の予兆は、既に、犯人逮捕の時から見られ、韓国国内では、仏像が造られた地が韓国であることから、”仏像を日本に返すな”の声が上がっていました。韓国国内に運び込まれた経緯にも不審な点があり(釜山の税関の怪しい鑑定ミス…)、韓国の行政側が関わっていた疑いが濃厚なのです。そして、遂に司法までもが、”観音寺が正当に仏像を取得したことを証明しなければ、返還しない”という、国際法も国内法も無視した無理難題を突き付けることで、事実上、仏像の返還を阻止してしまったのです。700年以上も前の出来事を、今になって証明することなど不可能です。しかも、この仏像は、対馬の観音寺で、地元の人々によって、長いこと大切にお祭りされてきたのです(朝鮮半島では、李朝時代に徹底的な廃仏毀釈を実施…)。韓国の人々は、仏像を奪われた対馬の人々に対して、申し訳ない、という気持ちはないのでしょうか。

 こうした韓国の文化財窃盗の背景には、”文化財コンプレックス”があるとも指摘されております。ようやく先進国入りしたにも拘わらず、伝統や文化財では見劣りするために、あらゆる手段を使って、見栄えのする文化財を揃えようとしているらしいのです。剣道や茶道などで問題となっている起源捏造も、その活動の一つに他なりません。韓国は、強欲にも不当な手段で文化財をかき集めて満足しているのでしょうが、失うものも大きいのではないでしょうか。国家ぐるみで”泥棒容認”では、韓国は、先進国(韓国人は、自国を先進国と見なしている…)、あるいは、近代国家から、前近代国家に転落することになるのですから。

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