時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

怯える村山元首相

 ネット情報によりますと、村山元首相は、訪問先の韓国において、”村山談話を否定すれば、公人であることはできない”といった趣旨の発言をしたそうです。この発言には、村山元首相の怯えを読み取ることができます。
 
 人は、恐怖心や懸念を抱いている時には、得てして、それが実現しないように、保身を動機とした攻撃的な態度に出る傾向があります。村山元首相の脅しともとれる発言の背景には、村山談話が否定される危機感があったのでしょう。河野談話については、既にその根拠が揺らぎ、見直しの可能性が見え始めています。村山談話もまた、何らかの事実が発覚したり、根拠が瓦解することで、その正当性が問われる展開となることも否定できないのです(村山談話も作成過程を再検証しては…)。そこで、村山元総理は、先手を打つ、即ち、発言者の政治的失脚を仄めかすことで、この動きを止めようとしたのでしょう。確かに、これまで、反日マスコミ勢力に失言を責められて失脚した政治家は少なくありませんでした。しかしながら、反日マスコミの信頼性が低下している中、この脅し文句は効果があるのでしょうか。
 
 図らずも、村山元首相は、反日マスコミが政治家に対して”言論弾圧”や”政治的追い落としキャンペーン”を仕掛けてきたこと、そして、好好爺に見えながら、その実、自らもそのシンパであることを明かしてしまったのではないかと思うのです。
 
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