時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ゲットー問題から見えてくる今日の‘ネオ・ユダヤ人’の思想

 本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。ここ数日にわたり、‘ネオ・ユダヤ人’問題について扱ってまいりましたが、先祖伝来のユダヤ人に新たに加わってきた‘ネオ・ユダヤ人’の背景に検証を加える方が、現在、世界が抱えるユダヤ人問題、「世界ゲットー連盟」の問題の本質が見えてくるような気がいたします。すなわち、今日でも、おそらく多くの人々が、そこに書かれてある陰謀の存在を信じております悪名高き「シオンの議定書」の内容とその背後にある思想は、隠れイスラム教徒やモンゴル・アジア系の人々などの集まりであったゲットーの、以下のような性格において説明することができそうなのです。
 
1)ゲットーが多種多様な民族から構成されていたため、「世界ゲットー連盟」の人々は、世界市民コスモポリタン的思考を有するが、キリスト教徒は世界市民から除外している。すなわち、キリスト教・ヨーロッパ世界にありながら、ゲットーという租界地に集住させられていたため、キリスト教徒、キリスト教世界に対してのみは反感をいだいている。
2)イスラム教徒のサラセン帝国、モンゴル人のモンゴル帝国の例に示されるように、「世界ゲットー連盟」の人々は、世界帝国の建設、すなわち、世界支配を目指す傾向にある。
3)「世界ゲットー連盟」の人々には、‘不法入国者’のような人々が多いため、何処の誰であるのかが、はっきりしている人々に対して攻撃的である。このような背景は、ニヒリズム共産主義思想、非文明礼賛思想などの歴史の否定につながる思想を生んでいる。
4)ゲットーには、犯罪者も流入して来ていたと考えられるため、「世界ゲットー連盟」の人々は、犯罪者や犯罪に対して甘い。また、国家権力、治安当局による介入を嫌う。
5)ゲットーに居住するために形ばかりに、ユダヤ教に改宗しているため、「世界ゲットー連盟」の人々は、「モーゼの十戒」を守らない。むしろ、「モーゼの十戒」の教えの逆の思想と行動様式を持っている。にもかかわらず、表面上は、‘ユダヤ教徒’を偽装しているために、多くの人々が騙されてしまう。
6)「世界ゲットー連盟」の人々は、その出身民族との間にネットワークを持つ傾向にある。したがって、‘ネオ・ユダヤ人’以外の民族も、「世界ゲットー連盟」に加わる場合がある。
7)アンチ・キリスト、無神論者の勢力として、共産主義勢力との繋がりがある(むしろ、共産主義思想は、‘ネオ・ユダヤ人’によってつくられた可能性もある)。
8)「世界ゲットー連盟」の人々は、「世界ゲットー連盟」の人々以外の人類は、家畜化、もしくは、抹殺してもよいと考えている。
 
以上の8点を指摘することができますが、人類は、‘ネオ・ユダヤ人’、世界支配志向勢力の脅威に晒されている、と言えるでしょう。
 
今日、米国におきまして、ドナルド・トランプ氏が大統領に就任いたします。「シオンの議定書」によりますと、「世界ゲットー連盟」は、米国にも、強い影響力を持っているようです。ドナルド・トランプ氏の思想的背景や、「世界ゲットー連盟」を、どのように考えておられるのかは不明ですが、おそらく、米国における政権交代によって、ネオ・ユダヤ人問題、「世界ゲットー連盟」の問題には、大きな変化があるのではないか、と考えることができます。その変化が、「世界ゲットー連盟」の脅威から人類を救う、よい変化であることを願わずにはいられません。

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(続く)