時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

太平天国の乱とペリーの来航を操ったフリーメイソン

 本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。昨日、本ブログにて述べた点から、フリーメイソンであったペリーは、フリーメイソンの意向を受けてマカオにて、ウィリアムズなる宣教師を雇用し、日本開国の交渉役としたのではないか、と推測することができます。ウィリアムズは、マスター・ロバートを想起させるのですが、この結果、ペリーによる開国要求は、米国政府の意図とは離れて、フリーメイソンの意向に沿った内容となったのではないか、と推測することができるのです。
 
ウィリアムズがマカオイエズス会カルト教団と繋がりを持ち、太平天国の結成にも関わっていた可能性が高いことは、太平天国の乱の背景には、フリーメイソンの母体ともなる世界支配志向勢力の存在を窺わせます。フリーメイソンは、ロスチャイルド家を中心とした‘現代ユダヤ人組織’とイエズス会とが結びつき、世界支配を行うためにつくった混成組織であることを踏まえますと、ウィリアムズの背景の他に、次のような点も、世界支配志向勢力の暗躍説を補強することになるでしょう。
 
1)太平天国は、信徒に対して‘上帝’への絶対服従を要求する宗教組織ですが、上帝とは、ヤハウェのことであり、ヤハウェユダヤ教の神でもあります。
2)‘現代ユダヤ人組織’は、‘gold金’を好む傾向にあります。太平天国は、金田村という場所で結成されています。
3)太平天国は、軍隊的な組織であり、イエズス会組織に近い組織です。太平天国では、絶対服従先は上帝(ヤハウェ)であり、一方、イエズス会では、イエスではなく、実際には黒マリアであったことを踏まえますと、太平天国は、キリスト教というよりも、ユダヤ教、あるいは、”隠れ異端”の集団であった可能性があります。
4)太平天国には、オーガスタ・リンドレイ(Augustus Frederick Lindley (呤唎"Lin-Le") 9 February 1840 – 29 March 1873)という英国人の冒険家兼著述家も加わっています。リンドレイは、マカオポルトガル領事の娘、マリアMarieと婚約しており、イエズス会、並びに、黒マリア信仰との関連が推測されます(ちなみに、オーガスタという名は、現代ユダヤ人組織が好んで付ける名前であるようです。ヴィクトリア女王の父(実際には養父?)は、オーガスタですし、幕末に来日した英国外交官でありつつも、実際には、フリーメイソンのエージェンシーであったと考えられるサトウの名もアーネストです)。
 
すなわち、イエズス会の中国版が、太平天国であると言うことができ、さらに、太平天国には‘現代ユダヤ人組織’の介在も推測されてくるのです。憶測の域を出ませんが、今上天皇と皇后の譲位後の称号が、「上皇」と「上皇后」である案が有識者会議によって提起されている点は、太平天国の絶対服従先が「上帝」であることを踏まえますと、気にかかります。太平天国の背景ともなった勢力は、1853年のペリーによる開国要求を通じて、幕末史とも密接に関わっていると考えられるからです。

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(続く)