時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

マルクスの戦略はヒトラーの戦略に似ている

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。マルクスの背景をめぐる奇妙な点は、マルクスは、両親ともに‘ユダヤ人’でありながら、『ユダヤ人問題によせて』という反ユダヤ主義を唱えた論文を発表していることです。
 
この著書では、マルクスは、自らが‘ユダヤ人’であることには一切触れてはいません。いわば、”隠れユダヤ人”の立場から、反ユダヤ主義を唱え、資本主義をユダヤ的な経済・社会体制であると批判しているのです。この結果としてもたらされる世界が、現実には、まさにユダヤ人による世界支配である点を踏まえますと、マルクスが‘挟み撃ち’作戦を行っていた可能性が見えてまいります。
 
6月20日付本ブログにて既に述べましたが、この点は、実にヒトラーの戦略に似ているのではないでしょうか。ヒトラーは、『わが闘争』を通して反ユダヤ主義を煽り、その結果としては、‘ユダヤ人’による支配、第二次世界大戦という名の大量虐殺、奴隷制度(「白いユダヤ人」の奴隷化)をもたらしました。マルクスも、『ユダヤ人問題によせて』や『資本論』を通して、反ユダヤ主義を煽り、その結果としては、‘ユダヤ人’による支配、「革命」や「粛清」という名の大量虐殺、奴隷制度がもたらされました(共産主義国の国民となることは、国家権力者の奴隷となることに等しい)。結果においても、マルクスヒトラーは近似しているのです。もっとも、ヒトラー自身は、『我が闘争』において、資本家による金融支配とプロレタリアート独裁を目指す共産主義は、両者ともユダヤ勢力と見ていますので、実のところは、二者による”挟み撃ち”ではなく、三者による三方面からの”追い込み”戦略なのかもしれません。
 
こうした挟み撃ち作戦は、マルクス、否、「黒いユダヤ人」勢力の常套手段であり、マルクスヒトラーも、この常套手段を用いたということになります。両者の目的は、人類の野蛮化において一致しているため、文明人を騙すためには、”挟み撃ち”という巧妙な手段を持ちいらざるを得なかったのでしょう。
 
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(続く)