時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

入管法改正は中国側の起死回生の人海戦術か

 本日も、古代史・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。昨日のNHKスペシャルにて、「北朝鮮・核開発の原点」と題して、朝鮮戦争の際に、中国軍が行った28万人の「人海戦術」について扱ったドキュメンタリー番組を放映しておりました。
 
 朝鮮戦争の最中、連合国軍が平壌に迫る中、突如として、28万人もの中国軍が、北朝鮮側を支援するために“人海戦術”として出現するわけですが、その内幕を扱うこのドキュメンタリ―は、元人海戦術の中国兵であった人物にインタヴューを行っておりました。その元兵士は、「朝鮮あたりでの普通の仕事の募集があり、食事つきという条件に惹かれて応募して朝鮮に赴いたところ、兵士にされた」とする主旨の証言をしておりました。すなわち、人海戦術の兵士となることを知らせずに、朝鮮での一般の仕事であると騙して、応募してきた人々を兵士となしてしまうという中国当局による不当な兵士募集の実態を元兵士は、訴えていたのです。
 
 このような中国政府の常套手段である“騙し”は、本年4月より入管法の改正によって単純労働者として入国してくる外国人労働者の危険性を示唆しているかもしれません。一号資格外国人労働者(親中国8ヶ国の人々も加えて向後5年で34万人)は、日本における普通の仕事に応じて来日したところ、中国政府からの指令一つで、兵士に早変わりしてしまう可能性があるからです。
 
 現在、中国当局は、有事の際には、在外の中国人も中国政府の命令に従うよう指示しておりますので、中国軍部と深い繋がりを持つファーウェイなどのスマホを通して、その指令は在日中国人全員に下され、1号資格外国人労働者は在日中国軍になってしまうのです。
 
 現在、北朝鮮の核開発問題は、正念場を迎えております。入管法改正とは、あるいは、中国側の起死回生の“人海戦術”であるのかもしれないのです。

 
よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
 
 
(続く)