時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

洞爺湖サミットこそ試金石?

 今回の胡主席訪日に際しては、露骨なマスコミ統制と過剰な友好演出が国民の多くを辟易とさせ、同時に、日本国の言論や表現の自由が危惧される事態ともなりました。ところで、今年7月に予定されている洞爺湖サミットにおいて、政府は、これまでと同じようなマスコミ操作をすることができるのでしょうか。

 洞爺湖サミットには、胡主席も招かれていると言います。ですから、チベット弾圧に対する抗議運動が、再発するとも限りらないのです。長野の聖火リレー胡主席訪問地では、国内メディアのみを対象にすれば事済みましたが、洞爺湖サミットでは、そうはいきません。G8各国をはじめ、海外メディアが取材に訪れるのですから、政府が報道統制を行うことがはるかに難しくなるのです。もし、日本国政府が、海外メディアに対して自由な取材を許さないとしますと、自由主義国であるはずの日本国政府が、言論弾圧を行っていると見なされることになりましょう。しかも、たとえ首尾よく統制したとしても、何処からか映像が漏れて、世界に発信されてしまうのです。日本国政府は、今度ばかりは、マスコミ操作をすることができそうにありません。

 洞爺湖サミットこそ、日本国民が、事実を知ることができるか、否かの試金石となるかもしれません。

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