時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

福田総理は靖国神社に参拝できるはず

 中国によるチベット東トルキスタンに対する侵略が人々に広く知られるようになった今、日本国は、中国による首相の靖国神社公式参拝への抗議に対して、もはや、それを受け入れる必要はないのではないか、と思うのです。

 中国は自らを、満州事変から日中戦争に至る戦争の被害者と想定し、日本国に対しては、加害者としての意識を執拗に植え付けようとしてきました。しかしながら、先の戦争にあって、中国が、一方的な被害者であったとする見方にも疑問があり、現在の共産主義体制の成立も、毛沢東も認めていたように、戦争による混乱なくしてあり得ませんでした。それを裏付けるかのように、日中戦争の発端となった盧溝橋事件も、コミンテルンによる陰謀説が有力となってきています。そうして、1949年に中華人民共和国が成立すると、中国は、周辺諸国に対して覇権を唱えて軍事介入を繰り返したのであり、どう見ましても、加害者と言わざるを得ません。

 歴史的な事実は中国の加害性を明らかにしているですから、首相が靖国神社に参拝しても、中国に対して反論する術を手にしていることになります(中国でも、チベットなどへの”侵略戦争”で亡くなった兵士の方々を追悼しているはずですし、これを命じた人々を罰してはいないはずです)。アジアの将来を考えますと、日本国が謝罪を繰り返すよりも、軍拡を続ける中国こそ、自らの侵略性に対する自覚を持つ必要があると思うのです。

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