時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日韓外交関係断絶-不都合な過去を消したい韓国の行く末

 第二次世界大戦においては、中国と韓国の立場は、全く異なっていました。ところが、靖国神社の首相参拝を含む歴史問題については、何故か、両国は連帯しています。韓国が、連合国の一員ではなかったことを考えますと、特に韓国の態度は奇妙です。

 靖国神社には、志願兵として日本国の軍人として戦い、戦場で斃れた朝鮮半島出身の兵士の御霊をも祀っています。朝鮮半島においては、徴兵制は施行されたものの、軍隊に配属されることなく終戦を迎えましたので、朝鮮半島出身の兵士は、全員が志願兵です。しかも、戦争末期に至り、日本国の敗色が濃くなりますと、半島出身の兵士達の中には、日本軍を裏切って連合国に協力する者もおり、日本軍は、味方の裏切りという手痛い仕打ちを受けるのです。戦後、韓国が建国されると、今日に至るまで、日本国への協力者は断罪されつづけ、子孫に至るまで、財産没収等を定めた親日罪の適用対象とされています。日本国が、条約によって韓国を併合し、併合時代にあっては、国民が自発的に日本国の一員として闘い、そして、最後には裏切ったことは、韓国にとっては、歴史から抹殺したい過去の汚点なのです。自己にとって都合の悪いことを消したがる韓国人気質は、靖国問題に留まらず、あらゆる歴史改竄や捏造の要因でもあります。

 ところが、歴史の証人として日本という国が存在する限り、韓国は、自らの過去を抹消することはできません。それ故に、韓国は、自己のメンツを保つためには、日本国との関係を消すしか道はないない=日韓外交関係の断絶、と考えたのでしょう。そして、自らの過去と正面から向き合うことができない韓国は、やがて、自国だけの”仮想の世界史”に閉じこもり、国際社会からも消えてゆくかもしれないと思うのです。(今のところ、中国だけは、第二次世界大戦の”歴史観”で結びついていますが…)。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>