時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

西松建設事件が氷山の一角なら

 小沢一郎民主党代表の第一秘書が逮捕され、地元の事務所にも家宅捜査が行われているそうです。民主党は、早期の解散総選挙による政権交代を目指しているようですが、この状況を見る限り、小沢氏が首相となるのは難しいと言わざるをえません。もし、この収賄事件が事実であるならば、これまでの閣僚辞任劇よりはるかに罪が重いからです(犯罪ですので・・・)。

 ところで、この事件については、民主党以外にも不正献金を受けたとされる議員の方々がおり、西松建設事件は、もしかしますと氷山の一角なのかもしれません。目的は、工事の受注ということのようですが、公共事業に伴う不正な献金は、これまでにも多くの指摘を受けてきました。財政を圧迫するほど公共事業に予算が費やされ、後々国民の税負担となって跳ね返ってくる仕組みは、こうした政治家と建設会社との癒着に由来するとも言えましょう。

 この事件を契機に、利益誘導型の政治は根本から見直されるべきですし、景気対策を根拠として、無駄な公共事業が増えてしまうことにも、国民は、注意を払うべきと思うのです。

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