時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

地上デジタルへの移行とテレビの質

 地上デジタルへの移行を前にして、政府では、地デジ対応のテレビへの買い替えを促進すべく、補助金支給などの政策を検討しているようです。しかしながら、政府が国費を費やしてまで、国民の多くが地デジ対応テレビを見れるようになることは、本当に、国民のためになるのでしょうか。

 しばしば、テレビを見る時間が長いほど思考力を働かせる時間が短くなるためにか、テレビは、低俗化の元凶として指摘されてきていきました。特に最近のテレビ番組では、同じような顔ぶれが並び、どの局の番組を見ても代り映えのしない画像が流されています。地デジ対応のテレビの普及には、”国民の娯楽”を保障するという観点もあるようですが、テレビ番組の質が低いとなりますと、有難迷惑になる可能性もあります。実際に、国民のテレビ離れも報告されており、テレビそのものが曲がり角に来ているとも言えるのです。

 地上デジタルへの移行が、国民のためになるためには、テレビそのものの使われ方を考え、良質の番組や生活に便利で役立つ機能を提供できなくてはならないと思うのです。

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