時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中国のレアアース禁輸にはWTO提訴を

 我が国に対する中国の強硬政策は、エスカレートする一方のようです。というよりも、この問題を口実に、大手を振って国際法や国際ルールを破り、日中友好の仮面を破り捨てて、自国の利益拡大と我が国の権利侵害に邁進しているようにも見えます。

 東シナ海のガス田の単独採掘、日本製品の不買、訪日の停止、レアアースの禁輸などは、本音では、すぐにでも実施したかった事なのではないかと思うのです。今までは、日中友好の建前や、日本側から経済協力を取り付ける必要があり、躊躇してきたものの、その必要はもはやないし、誰も我々中国を止めることはできない、と言わんばかりに。こうして、我が国を含め、国際社会は、中国政府の恐ろしい本性を知ることになったのです。

 現在の中国の繁栄は、WTOへの加盟あってのことであり、たとえ、経済大国となったとしても、国際ルールをもはや無視することはできません。日本国政府は、もし、中国が、レアアースの禁輸に踏み切った場合には、WTOに提訴すべきではないかと思うのです。アジアの無法地帯化と覇権確立を望む中国に対しては、正義と法を盾にして闘うべきなのではないでしょうか。

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